これもかなり前, 2004-01-29 のいろいろ で書いた話のつづき。 「Terra Incognita Australia」 を プトレマイオスの原文で何と言っていたか, という問題。 しかし『アルマゲスト』を見てみたが, さがしかたがわるいのか, みあたらない。
織田武雄監修・中務哲郎訳『プトレマイオス地理学』(東海大学出版社 1986) を見ても, やはりそんなもの出てこないようだ。 たしかにプトレマイオスはエチオピア(いまのエチオピアではなく, アフリカ大陸の南のほう) と中国(Σιναι)南端の Καττιγαρα をつなぐ陸地がインド海の南にあると考えていたようであるし, また「未知の世界 (αγνωστος γη)」という言葉もよく出てくるが, 南方の未知の世界のみを特に指す言いかたはない。 この本には世界図(ラテン語訳, Roma 1478 版)が附属しているが, そこでも南方の陸地には 「terra incognita」とあるのみで, 「australia」とは書いてなかった。 版によって異なるのかもしれない。
この本の索引で「南」をひくと, 「南の岬 (Νοτιον ακρον)」 と 「南の角 (Νοτου Κερας)」 があった。 「australia」のもとになったギリシア語があるとすれば「νοτια」あたり?
投稿時刻 2006-01-25(甲寅) 19:31 於 言語::その他 | コメント (0)