「龗」(U+9F97, 「霝」の下に「龍」)は, 日本書紀で「おかみ」という読みで使われている。 日本においては, 字書の中以外で目にすることのある, 画数のもっとも多い漢字であろう。

しかし, なぜ日本書紀がわざわざこんな字をつかったのかがわからない。 説文解字では「龍也」と書いてあるだけである。 説文解字にある字なので, 後世の字書類にも孫引きされて載ってはいるのだが, この字が何を意味するのか, あまりよくわからない。 山海経(大荒東経)に「犁{霝鬼}之尸」という人面獣身の神が登場するが, 広韻によると, この「{霝鬼}」を「龗」とも書くという。 なお, 「{霝鬼}・龗」はともに「霊」と同音である。

「おかみ」というのは「岡」と関係のある語だろうか? → と思ったが, ア行のオなので, ちがうようだ。

投稿時刻 2007-12-12(庚辰) 03:49言語::漢字 | コメント (0)