「無洗米」という語が「洗う必要のない米」と意味にならないのではないか, ということが, 以前から気にかかっている。 問題は「……する必要がない」という意味を 1字であらわせる漢字がないことで, 「無洗米」がダメなら何といえばいいのか, とたずねられると, うまいこたえがみつからない。 「省洗米」あたりがいいのではないか, と思ったことがあるが, すでに(無洗米とはべつに商品名として)存在するようだ。
「無ナントカ」が「……する必要がない」 という意味にならないと決まったわけではない。 「有備無患」は 「そなえがあれば心配する必要がない」 という意味に解釈することができる。 しかも日本で作られた語でなく, 左伝が出典の由緒ただしい語だ。 ほかに, 「無条件」とか「無税」とか「無料」とかの「無」も 「必要がない」という意味だと言えるかもしれない。 しかしそれはあくまで結果としてそうなるのであって, たとえば「無審査キャッシング」は 「審査する必要がないキャッシング」とも解釈できるが, 語の構成としては「審査のないキャッシング」であるわけだ。
中国語では「免洗米」が定着しつつあるようで, 「無洗米」よりはずっとよい名称だとおもう。 ただ, たしかに「免費」(無償)のような語はあるものの, 「免」に「……する必要がない」という意味をもたせるのは, ややふつうでない。 台湾語では「免(+動詞)」で「……する必要がない」という意味になるので, 「免洗米」とは, 台湾語に影響されて作られた語ではあるまいか。
韓国語では「씻어나온 쌀」というようだが, どうやら商品名か?
米国にいたときに買っていた無洗米の袋には, 「washing not necessary」 と書いてあったおぼえがある。
投稿時刻 2007-07-10(乙巳) 16:00 於 言語::日本語 | コメント (2)
意味があるんではないでしょうか。富栄養化対策とか。
そもそも無洗米でない米(有洗米?)も本当に洗う必要があるんでしょうかね。セレウス菌対策なら無洗米も洗わなければならないはずですよね。
投稿者: massangeana 投稿時刻: 2007/07/24 (Tue) 16:15:02
ちょっと発想を変えて
既洗米ってのはどうでしょうか。厳密には既に洗ってあるってわけじゃないかも知れませんが。
あと、耳で聞いたときのわかりやすさも重要だと思います。漢語の新語は、見たときはわかりやすくても聞いただけではわかりにくいのがありますから。
投稿者: すのもの 投稿時刻: 2007/07/21 (Sat) 00:10:56