1999年1月よりいよいよ euro が導入されるが, 日本語でかかれた euro 対応に関するページが意外に見あたらないので, ここにまとめてみた。
まず 8859 だが, ISO/IEC DIS 8859-15 (Latin alphabet No. 9, 現在 final draft) は, 8859-1 の A4H (国際通貨記号) を euro 通貨記号に差し替えている。 この文字集合はしばしば Latin0 と呼ばれる。
現在 公開レビューされている JIS 拡張漢字集合案でも euro は追加される予定で, 符号表(pdf) では10区1点が割り当てられている。
次に ISO/IEC 10646 (UCS) の方はちょっと複雑な経緯があり, 最初は 20A0 を EURO-CURRENCY SIGN としていたのだが, 現在のデザインと異なるため, 20A0 は使わないこととし, Amendment 18 (現在 final draft)で改めて 20AC を EURO SIGN とすることになっている。 詳細は ISO/IEC JTC1/SC2/WG2 のドキュメント N1894(pdf)を参照。 Unicode のバージョン 2.1 で採用。 Unicode Consortium の Unicode Technical Report #8 を参照。
W3C は HTML 4.0 の 文字実体参照 として € が使えるようにしている。 もちろん € と書いてもいい。
JDK は CHANGES によると 1.1.7A で euro 通貨記号に対応。 Unicode から変換する文字集合として ISO8859_15_FDIS, Cp858 (新しい 850), 新しい Win1252 その他を認めている。 詳細は Supported Encodings を参照。
Adobe は Adobe Designs New Font Symbol で euro のはいったフォントを無償提供しているので, とりあえずこれをダウンロードしておけば euro を表示することはできる。 (実際には入力とか locale 切り替えとかの問題があるので, それだけでは euro 対応とは言えないが) たとえば CTAN にはこれらのフォントを TeX で使うためのサポートファイルがある。
X Window は X11R6.4 の Public Patch 2 で euro 対応。 ISO8859-15 対応のフォントが提供される。
Linux の場合, Guylhem Aznar 氏の EURO Pack で ISO8859-15 が使えるようになるらしい。
IBM は「EuroReady」のキャッチフレーズで, Euro 対応を売り込んでいる。
具体的には,
IBM Euro Site
を参照。
DOS に関しては,
PC DOS 2000 の
Euro Currency Symbol
ページを参照。
コードページ 850 を変更して D5H (元は点のない i があった)を Euro にあてる。
DOS 7 については, 2000年問題対応用の FixPak が
euro 通貨記号をサポートしているらしい。
Microsoft Windows では,
ISO8859-15 とは異なり,
コードページ 1252 その他の 80H (Cp1251 -- Cyrillic -- では 88H) を
Euro 通貨記号に割り当てている。
euro FAQ
を参照。
Microsoft Windows Family Supports the Euro Symbol
ページから Windows NT 4.0 および Windows 95 用のアップデートを入手できる。
また NT 4.0 の Service Pack 4 でも対応している。
Windows NT 3.51 用パッチもある。
Windows98 では Arial, Courier New, Times New Roman, Tahoma の 4フォントが euro 通貨記号に対応ずみだが,
(今後さらに対応が増えるらしい?
ZDNet の 1998-11-25 の記事: Microsoft,
Windows98 OSR1 のベータテスト開始 を参照)
この他に追加フォントダウンロードページもある。
Sun は Solaris 7 で 8859-15 をサポート。 また 2.5/2.5.1/2.6 はパッチで対応。 Euro Currency Support in the Solaris Operating Environment: A White Paper によれば, locale に en_GB.ISO8859-15@euro と指定すると, 文字集合として 8859-15 を用い, 標準の通貨記号として euro を使う (3文字の名称は ISO/IEC4217 に従って EUR になる)そうだ。
Apple の Macintosh は OS 8.5 で Euro 通貨記号を追加。 Technote 1140 によると, MacRoman の DBH に euro 通貨記号を置くという。 ここはもと国際通貨記号が置かれていた箇所なので, 8859-15 と同様の解決手段をとったことになる。