ジョン K. について(2)

前回 の補足から。

WINDSOR VITER: JOHN KRICFALUSI によると, John の祖父の Ivan がウクライナ正教会の司祭で, オンタリオ州 Chatham, Leamington, Sarnia につとめているそうだ。

Ren & John, Inventive animator Kricfalusi continues to forge ahead によると, 11歳のときに ウォルト・ディズニーに「Hot Noseyface」という話をおくったことがあるそうだ。

さて, 1979年にロサンゼルスに出てきたあと, 1980年代前半までの仕事をみてみる。

The New Adventures of Mighty Mouse and Heckle and Jeckle (Filmation 1979)

インタビューを総合すると, 初仕事はこれだったらしい。 この作品は 2001年に日本のスーパーチャンネルで, 「テリー・テューンズ 新マイティマウス」 というタイトルで放送され(じっさいにはもちろん Terrytoons ではない), 当時の感想が ぼそけち通信(2001-09-02) および ゆずのきB佳さん の掲示板の書きこみにみられる。 評判のわるいフィルメーションのカートゥーンのなかにあっても, かなりダメな作品でデビューをかざったわけだ。

The New Adventures of Tom and Jerry and Droopy (Filmation 1980)

悪名たかい「フィルメーション版トムジェリ」。 今年のコミコンの「Worst Cartoons Ever」フェスティバルでは, この番組の中でドルーピーがディスコ対決をする話が放送され, すさまじいブーイングを受けていたそうだ。

Ted Bakes One (1980)

An Interview with John Kricfalusi (The Chimera, 2000) によると, 彼が最初に作ったカートゥーンで, 長さは 1分ほど。

Fat Albert and Cosby Kids (Filmation 1972)

長寿番組だが, John K. がかかわったのはかなりおわりの, 1980年代にはいってからだろう。 70年代の代表的なカートゥーンで, 冗談と音楽のすきな黒人の子供たちの話。 いちおうコメディアンの Bill Cosby の体験をもとにしているという。 日本では「それ行けドンパン」なる変な題になったらしい(ゆずのきB佳さんのデータによる)。 パワパフのギャングリーンギャングのモデルでもある。 Fairly Oddparents スペシャルの「Channel Chasers」でもこの番組のパロディがあった。

Heathcliff and the Catillac Cats (DIC 1984)

新聞漫画のカートゥーン化で, いまもそれなりに人気がある。 WGN ラジオインタビュー によると, John K. は主役以外のキャラデザをやったそうだ。 Lynne Naylor も参加しているという 未確認情報 あり。 ほかにも「Heathcliff」(Ruby Spears 製作, 1980)という番組があるが, 別物。

Richie Rich (Hanna-Barbera 1980)

もともとコミックのキャラで, 大金持ちの男の子の話。 さいしょは Scooby-Doo と抱きあわせで放送していたようだ。

Laverne and Shirley (Hanna-Barbera?)

1980年代には実写の番組をアニメ化するのが流行したらしく, これもそのひとつ。 Animated Versions of Prime-Time Series (Toon Tracker) を参照。 John K. がどこらへんに参加していたのかは不明。

The Smurfs (Hanna-Barbera 1981)

これも長寿番組で, John K. がどのへんに参加していたのか不明。

The New Jetsons (Hanna-Barbera 1985(?))

60年代のシリーズのリメイク。 E.T. がヒットしたので便乗して宇宙人を入れようとしたり, John K. には不満があったようだが, インタビューを読むかぎりでは, みずから台湾に行って製作を指揮したり, かなり重要な役をまかされているようだ。

80年代といえば, おもちゃとタイアップした番組が量産された時期でもあり, のちに John K. とともに仕事をする Paul Dini や Bruce Timm らは「G.I. Joe」や「He-Man」などにかかわっていたようだが, John K. はそちら方面の仕事をした形跡がない。 いちおう適材適所ということだろう。

参照

投稿時刻 2004-09-21 19:15toon::tv | コメント (0)