その5 からずいぶん間があいてしまった。 1996年以降をまとめて書こうとしたのだが, この時代には小さな作品がやたらとたくさんあって, 把握しきれない。 1997年以降オンラインアニメに力をそそぎはじめたために, より複雑になっている。
あまりに長くなったので, とりあえず 2000年までで切ることにした。 また, 商品コマーシャルむけの作品は次回にまわす。 今回は羅列になってしまったので, あまりおもしろくないかも。
カートゥーン・ネットワークの「What A Cartoon! Show」の一つとして放送された短編(7分)。 日本では「ネコをかぶったネコ嫌い」という題がついた。 ネコの好きな女の子をデートにさそうため, 好きでもないネコを飼った男の話。 男の部屋に 2匹のネコをのこして, 人間ふたりはデートにでかけるが, 留守中に女の側の飼いネコが仲間をよんでドンチャンさわぎをはじめ, 部屋がものすごい状態になる, という話だったとおもう(記憶で書いているのでちがうかも)。 ぜんたいのストーリーはとくにおもしろいわけではないのだが, とにかくムチャなさわぎっぷりがみどころ。
「What A Cartoon! Show」では, ほかに Eddie Fitzgerald の 「Tales of Worm Paranoia (1997, イモ虫のパラノイア物語)」 という, ひたすら気色のわるい作品にも John K. が参加している? (未確認)
1996年はワーナーがついに自前の地上波ネットワークをもち, カートゥーンネットワークを所有しているターナーを買収するという, 大きな変化がおこった年だが, 米国のカートゥーンネットワーク自体はそれまでの方向とあまり変化がなかった。
かなり狂ったビデオ。 Jimmy や George Liquor もでてくる。 ビョークの DVD 「Volumen」に収録されているそうだ。
Acme Filmworks のところで書いたように, Acme Filmworks のサイトでみることができる。
フラッシュアニメーションのシリーズ。 「The Pussycat: "Baby's New Formula"」 のところで書いたように, John K. は, 1996年に Anne Marie McCarthy, Aaron Springer らと協力してフラッシュアニメーションをつくりはじめ, 翌年秋に公開した。 当時はインターネットにバラ色の未来をみる人が多く, めずらしがられていろいろなメディアにとりあげられた (Wired News の In His Way, John K. Will Challenge the World (1997-10-08) など)。
「The Goddamn George Liquor Program」は, 「レンとスティンピー」の George Liquor と, できのわるい甥の Jimmy the Idiot, Jimmy の恋人の Sody Pop らを中心人物にした番組で, もとはテレビ放送する予定であったようだが, テレビの世界では放送できないことが多すぎるため, フラッシュをつかってオンラインで公開された。
ぜんぶで 9つのエピソードがあったようだが, spumco.com がなくなったので, げんざいはあちこちサイトに保存されている swf の残骸しかみることができない。 (上記 The Pussycat のところの説明を参照。 ほかにも ここ とか)
スポンサーにはタワーレコードと CDNow がついた。 John K. のもくろみでは, インターネット上ならテレビのような内容上の制約が少なく, コマーシャルにたいする規制もないのでスポンサーも得やすいだろうと予想していたようだが, けっかはまったく期待はずれだったようだ。 とうじの米国ではあまり高速の回線が普及していなかったことや, メディアのちがい(テレビは複数の人間が一定の時刻にあつまって, おなじ番組を毎週みる習慣がつくられやすいが, インターネットでは個人が不規則な時間にみる) などの理由も大きいだろうが, やっぱり作品そのものがあまりおもしろくなかったのではないだろうか。 John K. の作品は動きの魅力にあふれていて, セル枚数をふんだんにつかったものならばおもしろいが, フラッシュをみたかぎりでは, ファイルサイズをおさえるため, 動きがひどく犠牲になっているようにおもった。
なお, 上の Wired News の記事にある 「Nutty The Friendly Dump」 というのは, うたっておどれるウンコのキャラ。 サウスパークのハンキーは Nutty のパクリだろうと John K. が主張して, 物議をかもしたことがある (おなじ Wired News の Doo-Doo Flies over Talking Turd などを参照)。
現実の製品ではなく, 「Goddamn George Liquor Program」につづく新作 「Wally Whimsy Show」を公開しようとしていた Spümcø が, スポンサーを得るためのデモとしてつくった。 主人公の Wally Whimsy が「rice patooties」という架空のシリアルを宣伝するもので, ふつうのコマーシャルとことなり, 3分もの長さがある。 (参照: CNN.com の記事 The Web becomes an untamed frontier for cartoons (1999-10-20))
これもオンライン公開されたフラッシュ作品で, 「The Godamn Liquor Program」 にでてくる Jimmy the Idiot のいとこの Slab と Ernie を主人公とするスピンオフ作品らしいが未見。
Spümcø は, 1997年に出た「フリントストーンズ」のレーザーディスクの監修をしており, John K. がジャケットの絵も描いているなど, ハンナ・バーベラ作品のあつかいに関して信頼されていたようだ。
「A Day In The Life Of Ranger Smith」と 「Boo Boo Runs Wild」は, クマゴローの新作で, 長さは前者が 7分, 後者は 30分。 カートゥーンネットワークで放送された。 とくに後者は, ブーブーを主役にした作品だが, 野生にかえって, ほんとうのクマとしてすごすブーブーはかなりショッキングだった。 カットされた部分があり, フィルムフェスティバルでノーカット版が上映されている。 John K. のかんがえでは, クマゴローを初期のおもしろかったころにもどし, さらにキャラクターの関係を極限までおしすすめようとした作品だという。
この作品に言及した Web ページは多い。 'Ren & Stimpy' creator gives Yogi back his edge (JS Online 1999-09-21) など。これもフラッシュ作品。 icebox (いまは更新がとまっている)で, 2000年8月4日から毎週公開された。 ぜんぶで 12話か? 12話めは公開されず, フィルムフェスティバルでのみ上映されているもよう。 いかにもやばそうな題がついているが, この「pussy」は本来の意味のネコで, ネコの Cigarette を狩る「Dirty Dog」というイヌの話。 飼い主は例によって George Liquor だが, この作品では脇役。
投稿時刻 2004-12-12 15:52 於 toon::tv | コメント (5)
と、ここまで書いていたところでBjorkのビデオのところでピンと来ました。
たしか日本のピザーラかどこかのピザショップに挿入されてたイラストの絵柄そっくりなキャラが、
デフォルメされたBjorkと一緒にアニメで踊るやつですよね。
Bjorkの首が飛んだり、巨大なコンドームが出てきたり
かなりイった内容だったように思いましたが、あの作品もそうだったんですか。
投稿者: pundarika 投稿時刻: 2004/12/12 (Sun) 22:24:12
プロモーションビデオは Bjork のほかに, 前に書いたローリングストーンズの Harlem Shuffle のものと, Tanecious D の Fuck Her Gently (Spumco の作品ではあるがジョンはプロデュースのみ) があるようです。
投稿者: massangeana 投稿時刻: 2004/12/13 (Mon) 04:30:24
Harlem shuffleは舞台が夜で野良猫がほえるところで首が4つに増えたり、もっと不気味だったと思います。
実家に帰れば当時のビデオがあるので、画像も紹介できるのですが。
http://www.musicwelt.com/covers_teil_eins/rollingstones.jpg
http://www2u.biglobe.ne.jp/~massange/cgi-bin/blosxom.cgi/toon/tv/johnk3.html
こちらのエントリからBBCにあるPVを見てみましたが、
ほんの一部分で、もっとエグい場面は出てきてませんね。
私もこの人の絵柄はちょくちょく気になっていたのですが、
ようやく誰の手になるものなのかわかりました。
ありがとうございます。
好きなんですが、頭の中をかき回されてる感覚がわき上がります。
(決して嫌いじゃないです)
投稿者: pundarika 投稿時刻: 2004/12/13 (Mon) 10:44:48
ふつうの作品ではあそこまでむちゃくちゃじゃありませんが(べつな方向にむちゃですが)。でも音楽関係にくわしい人がいてくれてよかったです。BBC のはみじかすぎますが, それでもジョンK. の作品とすぐわかる特徴がありますね。
投稿者: massangeana 投稿時刻: 2004/12/14 (Tue) 14:32:49
ジョンKについて、興味深いのでしっかり読ませていただいています。
レンとスティンピーは未見でしたので、これを期に見てみようと思います。
投稿者: pundarika 投稿時刻: 2004/12/12 (Sun) 22:19:00